仲間で続けるアプリの効果検証
「健康でいきいきとした老後の生活」のために、定期的な運動やあたまの体操が有効であることが、これまでに多くの研究でわかっています。しかし、多くの人々が持っているスマートフォンや、アプリを使うことが健康とどのような関連があるのかは、まだあまりよく分かっていません。
千葉大学予防医学センターでは、スマートフォン教室へ参加された高齢者を対象に、「一人では長続きしない」「三日坊主で終わってしまう」などを手助けするスマホアプリを用いてフレイル予防を習慣化するための研究を行っています。
(注1)本研究は一般募集は行っておりません。特定の事業やスマートフォン教室に参加された方に個別に研究参加をお願いしております。
(注2)本研究はエーテンラボ株式会社に資金提供を受け、エーテンラボ株式会社の開発したアプリ「みんチャレ」を使用します。
(注3)本研究は千葉大学大学院医学研究院倫理審査委員会の承認を得て行われています。
(注4)本研究の正式名称は「デジタルピアサポートを活用した高齢者のフレイル予防効果検証」です。
研究の目的および意義
心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼びます。フレイルは高齢化に伴い大きな社会問題となっています。身体活動の維持・人や社会との交流はフレイル予防に有効なことが分かっており、様々な取組が行われています。本研究は、その中でもスマートフォンアプリ「みんチャレ」がフレイル予防に有効かを調べることを目的にしています。みんチャレでは5人1グループでメッセージや写真を送りあったりして目標達成を目指すアプリです。このように仲間を作ってサポートしあうことをピアサポートと呼びます。本研究ではみんチャレを通してスマートフォン利用に習熟し、歩数増加や人の交流を保つことでフレイル予防に有効かを検討します。この研究には次のような方が参加できます。
(1) アプリ利用可能なスマートフォンを持っている
(2) 年齢 60歳以上
(3) スマートフォンを携帯して歩行可能
研究の方法・スケジュール
本研究はランダム化比較試験と呼ばれる研究です。流れに沿ってご説明します。
研究の説明後に参加同意いただいた方に質問票への回答などをお願いします。それからスマートフォンがアンドロイドの場合はGoogle Fitという歩数測定アプリをインストールいただきます。iPhoneの場合はヘルスケアという最初からインストールされているアプリを利用します。
チーム単位でランダムに2つの群に分けます。仮にA群、B群とします。
A群の方はみんチャレをインストールし、体験していただきます。B群の方はスマホ講座に参加いただきます。
スマホ・アプリ講座の3か月後に再度質問票への回答などをお願いします。
B群の方はこの説明会でみんチャレをインストールいただき、体験していただきます。
☆最終的には皆さんがアプリ(みんチャレ)の体験をいただくことになります。
予想される危険性
本研究は侵襲性のない研究であるため、研究に起因する身体的な不利益が生じる可能性は極めて低いと考えられます。また、アプリは無料で使用可能です。ただし、調査票に回答すること等で、時間的・心理的な負担やアプリ利用の通信料が不利益につながる可能性があります。調査票についても内容・見やすさに配慮し、過度の負担がかからないように努めます。
同意しない場合でも不利益はありません。
この研究に参加・同意しないからといって,それを理由にあなたが不利益をこうむることは一切ありません。
同意した後,いつでも同意を撤回できること
一旦同意した場合でも,不利益をこうむることなくいつでも同意を撤回することができます。
個人情報の取扱いについて
本研究における個人情報は、個人情報保護法及び協力研究機関などの個人情報保護方針に基づき管理致します。研究が適切に実施されているかを確認するため、研究の関係者があなたのデータを閲覧する場合や、研究成果を学会や学術雑誌に発表する場合がありますが、この場合もあなたを特定できるような情報が外部に漏れることや、公開されることはありません。
この研究に関する情報の提供について
この研究に関して、研究計画や研究方法に関係する資料はこちらのホームページに記載しております。
研究実施機関
国立大学法人千葉大学予防医学センター
研究・調査に関する お問い合わせ先
国立大学法人千葉大学予防医学センター 事務局
043-290-3177(内線3177) (受付時間:平日8:30-17:00)